玉川温泉の泉質、効能、湧出量

玉川温泉は、秋田県仙北市の十和田八幡国立公園内の焼山山麓に位置する温泉で、 ガンに効果があるとされ人気が高い温泉です。 玉川温泉の泉質は、塩酸が主成分の強酸性泉で、ラジウムを含みpH1.2という日本で一番酸性度が高い温泉です。 毎分9000リットルの豊富な湧出量は、日本一を誇っています。
温泉水は飲むことも可能ですが、強い酸性のため水で薄めないと、胃を痛めたり、歯のエナメル質 を溶かしたりすることがあるので十分な注意が必要です。
玉川温泉の源泉の調査により、放射能の含有量が高く、鳥取県の三朝(みささ)温泉に並ぶほど 豊富であることが判明しました。{三朝温泉は、世界屈指のラドン(ラジウムがアルファ崩壊したらラドンとなる) 含有の温泉水で有名な山陰地方の代表的な温泉です。}
玉川温泉は、ラジウムの含有が判明してから日本有数のラジウム温泉として、テレビ、新聞などのマスコミに紹介 されて有名になり、ガンに効果が期待できる温泉として、湯治に訪れる人が後を絶たない人気の温泉となっています。
玉川温泉の効能は、喘息、神経痛、皮膚病、高血圧、動脈硬化症、婦人病、ガンなどが 挙げられていますが、個人差があるため効果を保証するものではありませんのでご注意下さい。
玉川温泉から徒歩で行ける所には、新玉川温泉もあります。玉川温泉は湯治向きですが、 新玉川温泉は観光向けになっており、泉質も玉川温泉より穏やかになっています。

玉川温泉独特の湯治は岩盤浴

玉川温泉の湯治は、浴槽につかる方法と玉川温泉独特の岩盤浴があります。 浴槽は、強酸性の源泉に加水したパーセンテージを示した浴槽が何種類も用意されています。
北投石は、玉川温泉と台湾の台北市北投区にある北投温泉の世界でも2箇所でしかとれない貴重な石で、 特別天然記念物に指定されており、採取は禁止されています。 北投石は、湯の花と呼ばれる温泉成分が沈殿して生成されたラジウム鉱石です。 北投石から放射されるラジウムは、ホルミシス効果により身体活性化に効果があるとされています。 ホルミシス効果とは、多量に採取すると有害な成分も、微量であれば人体に有益に働くという概念です。 お酒を飲みすぎると有害ですが、適量ならば百薬の長ですね。 北投石は、盗掘が絶えなかったため、現在は人目に触れないように地面の下に埋められています。
玉川温泉の湯治では、岩盤浴が人気を集めています。 岩盤浴は、火山の地熱で温められた岩盤にゴザやバスタオルを敷いて、その上に横たわり体を温めるものです。 岩盤からも北投石と同様に、天然のラジウムが放射されており、身体活性化が行われて体の 免疫力、治癒力を高める効果がありガンに効果が期待されています。
45度以上の岩盤からは遠赤外線が放出されて、体の芯から暖めてくれます。 遠赤外線は、体の表面だけではなく体の内側まで浸透することができるので、温熱効果が 高く冷めにくい特徴があります。サウナに入ったかのような発汗は、解毒作用も期待できます。 ガン細胞は熱に弱い特徴がありますので、遠赤外線の温熱効果とラジウムのホルミシス効果が 有効に働くことが期待されているのです。

玉川温泉の湯治のポイント

玉川温泉は、観光というよりガンなどの病気の療養、湯治が目的となる温泉です。 湯治は、数日ではなく1〜2週間程度継続した方が効果は高くなります。 湯治は、現在病気の方はもちろん、病後の再発防止にも効果が期待できます。
玉川温泉は、人気が高いため宿の予約は早めに行う必要があります。 湯治の場合は、自分の体調に合わせて行うことが大切です。 あまり無理して長時間入浴したりするのは、湯あたりしたりしてかえって逆効果に なることがあります。
玉川温泉とガンに対しての効果に関しては、書籍が多数刊行されておりますので、 一度読まれることをおすすめいたします。
玉川温泉の湯治の際は、入浴、岩盤浴はもちろんですが、温泉水を飲んでも 胆嚢疾患、慢性下痢症、胃潰瘍、胃酸過多症、慢性胃炎、慢性肝炎などにも 効果があるとされています。飲用の際には、加水して酸性度を下げる必要があるのは 前述した通りです。
蒸気湯、箱蒸し湯を利用すると蒸気吸入を行うことができます。 蒸気吸入は、気管支炎や風邪、喘息などに効果が期待されます。 源泉付近の散策や岩盤浴でも蒸気吸入の効果が得られます。
湯治場には、転地療養の効果もあります。日常から開放され、身近に同じ 病気を持つ人がいると、お互いに励ましあって精神的にも安定しますし、 情報を交換することもできます。 家庭の主婦の方なら、毎日の食事を考えなくて良いだけでも精神的な負担 がかなり軽減されるでしょう。

Copyright © 2008 ガン湯治で有名な玉川温泉